RC-4CH データロガーを使って、冷凍庫にある温度レベル切替後の変化を測定してみました。
(前回の続きです。)
ちょっと箇条書きで前回のおさらい。
・測定対象:SHARP製 冷凍冷蔵庫 SJ-23TH-C
・測定結果:温度安定せず、中途半端な結果に。(2時間以上測定しても不安定)
・冷凍庫内:-20℃以下になる。
目的。
冷凍庫内の温度変化を確認します。
ポイントは、各温度調節レベルにてどれくらい温度変化が発生するか?です。
※冷凍庫内の温度調節ツマミ
結果。
まずは、こちらのグラフをご覧下さい。
※測定環境はおおよそです。(各測定を別日で実施しているため)
読み取れることを箇条書きにしてみる。
①レベルを上げていくと、山谷が低温度へシフト。レベルUp=冷凍庫内温度Down。
温度変化は下記となります。※安定化後の数値を読み取っています。
MAX/min:-12.5℃ / -25.3℃
温度差:-12.8℃。
②レベルを上げていくと、冷凍庫のスイッチON回数が減少する。
山→山への距離が伸び(過冷却で温度が上がりにくい?)、山数が減少。
※もしかしたら電気代はレベルが高いほど少ない可能性があるかも?
③サーモスタットがきちんと働いている。サーモスタット = 温度の自動調節装置。
一定温度まで上(下)がると熱源スイッチON(OFF)する装置ね!
(グラフで山谷を繰り返すのはこのため)
前の記事でも書きましたが…
12年前の冷蔵庫、まだまだ使用できる!!
全然普段使いに問題ないじゃーん。当分買い替えないな。笑
考察。
結果より、今後に役に立ちそうなことを考察してみる。
①氷を早く作りたいとき、ビールを早く冷やしたいときは、
レベルMAXにすれば、確実に冷却が早まる。
②冷凍庫のツマミはレベル1でも冷凍庫内温度は-10.0℃以下と十分冷えてる!
= ツマミをレベル1にすれば、過剰冷却防止で電気代の節約へ!!
③断熱性をUpさせれば、冷凍庫のスイッチONする時間が伸びる。
= 電気代の節約へ!
ふむ、とにかく冷凍庫内の現状把握には十分な結果でした。
近々、冷蔵庫内の温度チェックもしてみようと思います。
課題。
1点だけ気になる課題が…。
まずは、こちらのグラフをご覧下さい。(赤い線は氷点下の境です)
気が付きましたか?
当方、クリスマスのときに自宅不在で、たまたまレベル6の測定を放置したのですが…
※測定日12/23~12/25
冷凍庫内が所々常温に戻ってる!!
しかも、開けていないのに!!
恐怖、ホラーです。
これは食材はたまに解凍されていることを意味してます。
(今まで食ってたモノ大丈夫だったのかな…?ガクブル)
壊れたのか?、はたまた誰かが住んでいて不在時に冷凍庫を漁っているのか?
SHARPさんが冷凍庫に変な仕様を入れているのか?
真相は如何に…。(ちょっと問い合わせてみます。)
【2016/12/30追記】
SHARPさんに問い合わせました。
常温まで戻る現象は、経年劣化による保温力低下の可能性が高いようです。
パッキンの交換が対処方法かな?
~SHARPさん回答内容~
- 霜取りを行うため、一時的に冷却をストップする機能がある。
(時間は30分くらい。食材量や扉の開閉により変動) - 霜取り中、冷却されないため、冷凍冷蔵庫内の温度は上昇する。
- 上昇し過ぎても、食材が痛むため、「冷蔵庫」の温度が10℃になると稼働開始する。
(冷凍庫の温度はどんなに上昇しようが関係なし。専用サーミスタがあるらしい。)
以下、参考情報。
- 部品交換は在庫があれば可能。(生産終了から9年間までが部品保有期間である。)
- 部品値段は下記の通り。
サーモスタット: ¥9,000~¥1,5000
冷却ファン :¥12,000~¥17,000
基盤関係 :¥1,0000~¥23,000
- エンジニア出張費。
出張経費 :¥3,000
診断料 :¥1,500
【追記ここまで】
↓湿度測定はいらない!という方はこちら♪
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